新船「妙高丸」について

2023年3月27日

新船「妙高丸」を直江津港に配備します ~直江津港等の港湾機能の拡充強化を目指して~

 株式会社ダイゾー・福崎工場(大阪市)において建造していたタグボート「妙高丸」がこの度竣工し、直江津港に配備しました。
 弊社では現在、新潟港に6隻、直江津港に5隻のタグボートを配備し、新潟県内におけるLNG船をはじめとした大型船舶の安全・円滑な入出港をサポートしております。「妙高丸」は環境にも配慮した最新鋭のタグボートであり弊社のフラグシップとして建造したものです。
「妙高丸」の主要目は、総トン数190トン、全長33.49m、幅9.60m、最大出力4000馬カ(2000馬力主機関×2基)、最大速カ14.46ノット、最大曳航カ53.7トンの能力を有しています。
特徴として、通常の船舶とは異なる推進機構である360度回転可能なZプロペラ2基を搭載し、全方位に自由な操船が可能な高い運動性能を有しています。また、日本海特有の強い北西季節風に対しても充分な操船性、復原性、堪航性を有した設計がなされています。
さらに妙高丸は弊社の既存船にはない上方排気方式(煙突)を採用しました。上方排気方式は後方排気方式に比べ排気効率の向上、燃料消費量の削減となるものです。
加えて防災面でも、放水設備は操舵室からの遠隔操作が可能であり、泡・粉末放射設備を装備し、強力な消防機能を有するほか、油の流出にも対応でき、押曳航作業のみならず、緊急時における港湾の安全確保にも対応した多機能船です。
新たに「妙高丸」をラインナップに加え弊社は、これからも新潟県港湾の機能充実と強化、地域経済の振興に貢献してまいります。